今年はお祭りに行かれましたか?夏の楽しみと言えば、地域をあげてのお祭りなどの行事ではないでしょうか?花火大会に始まり、盆踊り、と楽しい行事が目白押しです。
そんな夏の行事、沖縄も例外ではなく、毎年旧盆になると各地域がそれぞれエイサーをして島を盛り上げます。そんな、エイサーの様子をレポートしていきます。
道じゅねー
地域によっても違いますが、基本的にエイサーが行われるのはお盆の三日目になります。お迎えしたご先祖様を盛大に送り出す意味も込めて「道じゅねー」は行われていました。
「道じゅねー」とは、地域の青年会が集まってエイサーを踊りながら、町内を練り歩くと言ったものです(※写真は道じゅね―ではなく、エイサー大会です)。
太鼓と三振の音が近づいてきて、エイサー隊がぞろぞろとやってくると一体メージです。
繁栄の意味なども込めて、コンビニの駐車場や、居酒屋の前などでも行われ、地域の人がぞろぞろと見に来ます。
エイサーを行っている人達は、地域の青年会の若者達で、お盆が来るまで毎日集まり、踊りの練習を重ねます。
本番の日は、一日夜遅くまで地域を踊り歩くわけですが、水分補給をビールなどのアルコールで行う人も多く、夜になるにつれてテンションが高くなっている人も、いなくはありません。
エイサー姿は5割増し
エイサーの衣装を見たことがありますか?男子は帯を頭に巻き、昔ながらの衣装で踊るのですが、真剣に踊る姿がかっこいい!夜にエイサーを見に行き、汗を流しながら踊る地元男子に恋する確率は格段に上がります。
また、女子は基本的に女手踊りと言って、ひざ丈の浴衣で踊るのですが、とてもかわいらしいです。
たまに、女子が大きな太鼓を抱え、男子に交じって踊っている姿を見る事もありますが、それはそれでなかなかかっこいいものです。
現在は、エイサーがホテルで行われたり、大会が開催されショーとして行われる事が増えてきましたが、やはり一番男子がかっこよく見えるエイサーは、地元の道を練り歩いている時の姿ではないかと思います。
みせるエイサー
最近は、コンクールや大会、ショーのためのエイサーが増えてきました。戦後は、戦後復興のシンボルとして、観光が盛んな今は、観光を盛り上げるショーとして、みせるエイサーが盛り上がりを見せているようです。
例えば、沖縄市で開催される「全島エイサー祭り」は、二日間にわたり各地域のエイサー隊が参加し会場を盛り上げます。
このように、沢山のエイサー隊達が集まった祭りや、大会などのお決まりのフィナーレは、見ている者も参加可能な全員参加のカチャーシーとなります。
阿波踊りの「同じアホなら 踊らな損々」という歌詞にあるように、エイサーも、見ている者を巻き込んで全員で踊って終了を迎えます。
沖縄を感じに来てください
エイサーは、地域の若者を中心に構成された青年会がメインで行われます。沖縄は、このような地域のつながりが強く、地元に住み続ける者にとって、地元の先輩後輩、地元の友達、親戚などがとても身近でがっちりと脇を固めているようなイメージがあります。
島特有の、地域のつながりを大切にし、地元を心から愛する人が多いのも魅力の一つです。反面、それがわずらわしく、県外に飛び出す人々がいるのも事実ですので、人によって感じ方は様々でしょう。
沖縄独特の、エイサー三振と太鼓の音に血が騒ぐこと請け合いです。興味がある人は、是非見に来てみてはいかがですか?